Monthly Archives: 3月 2020

3・11から9年

みなさんこんにちは。
岸和田市別所町のさかもと内科クリニックです。
当院ではお子様からご長寿まで幅広くプライマリケアを実践させて頂いておりますので、
内科・小児科、何れの方でも受診していただけます。

3・11から9年ですね。

この国は現在も原子力緊急事態宣言中です。

東京電力福島第一原子力発電所がトリプル・メルトダウンをしてから、
この9年間、1秒足りとも解除されていません。

つまり現在進行形の事故であると言っているわけです。

放射性核種も新型コロナ・ウィルスも目に見えませんが、それぞれが、
今、そこにある危機、であることに変わりはないのです。

前者は被曝というリスクを、後者は感染というリスクを持っています。

両者に対する政府や自治体の対応が適切かどうか、
それがきちんとジャーナリズムの精神に従って報道されているのか、
それぞれを注視していく必要があります。

そのためには、個々がメディア・リテラシーを上げる必要があると考えます。

VIDEONEWS.COMにアップされているインタビュー記事を共有したいと思います。

われわれは正しいリスク・コミュニケーションができているか

https://www.videonews.com/interviews/20200311_kikkawa/

 

吉川肇子氏(慶應義塾大学商学部教授)インタビューズ(2020年3月11日).

「全国一斉休校や入国制限強化など、新型コロナウイルス対策が次々に打ち出されているが、政府はその理由や目的を正しく説明できているだろうか。また、その伝達方法や情報提供は今のままでよいのだろうか。

リスク・コミュニケーションが専門の吉川肇子・慶応大学教授は、人々がリスクを正確に受け止め、自らの行動を選択できるような状況に必ずしもなっていないのではないかとの懸念を示す。

そもそもリスク・コミュニケーションという考え方は、1980年代に民主的な背景のなかで登場した考え方で、テロ対策のような情報のコントロールを伴うクライシス・コミュニケーションとは一線を画すものだと吉川氏は言う。

本来のリスク・コミュニケーションとはどうあるものなのか、新型コロナウイルスの脅威に晒された現在の課題は何かなどについて、この分野の第一人者の吉川氏にジャーナリストの迫田朋子がインタビューした。」

 

 

新型コロナ⑬

みなさんこんにちは。
岸和田市別所町のさかもと内科クリニックです。
当院ではお子様からご長寿まで幅広くプライマリケアを実践させて頂いておりますので、
内科・小児科、何れの方でも受診していただけます。

琉球新報 Web版に下記の記事が掲載されていました。

新型コロナのPCR検査、誰でも受けられるようになるの? 検査の疑問に感染症医が答えます
2020年3月6日 13:07

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1085774.html

この記事は、沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科の高山義浩医師のフェイスブック投稿を転載したものとのこと。※投稿は3月5日夜。その時点での情報に基づいています。

導入部分の一部を抜粋してみます。

「新型コロナウイルスの診断に用いられるPCR検査について、3月6日から保険適用となります。いままでは保健所の適用判断による行政検査のみでしたが、今後は医療機関の医師が必要と判断すれば、保健所を介さずに検査できるようになります。

ただし、どこの医療機関でも検査を実施してくれるわけではなく、全国に844ある「帰国者・接触者外来」を中心に、都道府県が指定する医療機関のみで実施されます。このこと、総理すら理解されていなかった節があり、明日以降、医療現場で混乱があるかもしれません。」

以下、このPCR検査と今後の医療体制について、Q&A方式で解説されています。

問1 PCR検査の精度はどのぐらいですか?
問2 なぜ、保健所による行政検査は制限されていたのですか?
問3 3月6日からは、検査を受けたい人なら誰でも受けられるのですか?
問4 なぜ、一般のクリニックでは検査をしてくれないのですか?
問5 軽症でも検査で診断すれば、外出自粛などの予防につながるのでは?
問6 とはいえ、診断してもらった方が安心なのですが?
問7 軽症のうちに診断した方が重症化が予防できるのでは?

アクセスしてみて下さい。

琉球新報

https://ryukyushimpo.jp/

該当記事

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1085774.html

 

 

 

 

 

新型コロナ⑫

みなさんこんにちは。
岸和田市別所町のさかもと内科クリニックです。
当院ではお子様からご長寿まで幅広くプライマリケアを実践させて頂いておりますので、
内科・小児科、何れの方でも受診していただけます。

新型コロナウイルスの感染を調べる「PCR検査」に、公的医療保険が適応されるのだそうです。

ならば、その運用、判定の解釈はどのようにすべきなのか把握しておく必要があります。

 

PCR検査は新型コロナ感染の「陰性証明」になるのか
岩田健太郎・神戸大学病院感染症内科教授に聞く

ヘルスコミュニケーション|Dr.純子のメディカルサロン 時事メディカル

https://medical.jiji.com/topics/1572

という記事が本日アップされていました。

 

先生は少し前に医療者向けのサイトでも、同様の解説をされていました。

ポイントは一つ、「PCR検査陰性がウィルスの非存在証明にはならない」ということでしょうか。

 

そこ(人体の喉や鼻腔の奥なり)に菌なり、ウィルスなりが「存在している」ことと、感染症を惹起していることは別であるということなのですが、なかなか非医療者の方には解釈が難しいかもしれないですね。

例えば、溶連菌感染の迅速検査は陽性で症状が合致していれば原因と判定できますが、陰性の場合には除外できないケースがあります。(培養検査に回したら、陽性となるケースがあり得るからです。)

逆に、溶連菌迅速検査が「陽性」でも、無症状の場合、咽頭扁桃に菌が「いる」だけ、という場合があり、溶連菌感染性咽頭炎という感染症を「発症している」ということとは別の話、ということに近いでしょうか。(そもそも咽頭炎症状がない方に溶連菌迅速検査は実施しないので、そういうケースは臨床の現場ではほとんどお目にかかることはないのですが)

そのあたりも踏まえて、今後、対応していく必要があるのではないかと考えます。

 

岩田先生はその医療者向けのサイトで、武漢の呼吸器専門病院でPCRにより、新型コロナと診断された患者を対象に、PCRと血清を用いた抗体検査(IgM IgG)が行われた研究報告の論文について解説しておられました。

血清による抗体検査が実用化されたら、疫学調査において非常に強力なツールになるだろうと結んでいます。

 

 

新型コロナ⑪

みなさんこんにちは。
岸和田市別所町のさかもと内科クリニックです。
当院ではお子様からご長寿まで幅広くプライマリケアを実践させて頂いておりますので、
内科・小児科、何れの方でも受診していただけます。

新型コロナについて、
私が信頼できると考えている専門家の方の情報やご見解を中心に、随時このブログで共有して参りました。

感染拡大が報道される毎日、
何を信じたらいいのか、わからないという方もおられると思います。

 

これから重要になるのは、ご自身のメディア・リテラシーです。

マスメディアのみならず、マイクロメディア、海外からの報道を比較してみることです。

そして、一定程度信頼できるというものを軸に、
同じ内容を扱っている報道のスクリプト(文言)を比較してみるのです。

手間はかかりますが、耳からだけではなく、
文字に起こして視覚から情報を入れる、読んでみるのも有用です。

このようなサイトもあります。

ヘルス・リテラシーというのだそうです。

「人間の健康や安全、人命に関わる情報を読み解く力」というような意味のようです。

 

下記にダイジェストの動画あります。

VIDEONEWS.COMはジャーナリストの神保哲生氏が主宰するメディアで、マスメディアとは異なる切り口で諸問題を深く掘り下げて扱っています。

3・11の際にも、非常に有用な情報を配信しておられました。

 

コロナウイルスの情報洪水に飲み込まれないために

大野智氏(島根大学医学部附属病院臨床研究センター教授)

マル激トーク・オン・ディマンド 第986回(2020年2月29日)

http://www.videonews.com/marugeki-talk/986/